「最高の人生の見つけ方」あらすじ&感想。日々に追われる人にこそ見て欲しい映画。

邦画
「映画『最高の人生の見つけ方』公式サイト|大ヒット上映中!」より

「最高の人生の見つけ方」予告編ムービー

映画『最高の人生の見つけ方』予告編 2019年10月11日(金)公開

「最高の人生の見つけ方」あらすじ

北原幸枝は3人の家族を献身的に支える主婦。夫は家事を手伝おうともせずぐうたら、息子は部屋に引きこもってゲームをしていて、娘は仕事に夢中と、決して円満ではない家庭状況にある。

ある日、幸枝にガンが見つかり、余命宣告される。検査のため入院していたところ、大手ホテルチェーンの社長・剛田マ子と偶然出会う。実は、剛田マ子もガンで余命宣告を受けていた。

二人がたまたま手に入れた入院中の女の子の手帳には、「死ぬまでにやりたいことリスト」が書かれていた。自分の中にやりたいことが見つけられない幸枝は、女の子の代わりにリストをやる決心をし、大金持ちゆえの虚無感を持っていたマ子も二つ返事で同行を決めた。

命が尽きるまでのわずかな時間、二人は旅に出るのだった。

「最高の人生の見つけ方」感想

映画『最高の人生の見つけ方』公式サイトより

2008年に日本で公開されたジャックニコルソン・モーガンフリーマン主演の映画「最高の人生の見つけ方」のリメイク作品。

物語の大きな流れは原案と変わらず、病室で偶然出会った余命わずかな二人が、共に死ぬ前にやりたいことを書き出したリスト「棺おけリスト」を達成していく過程で、人生における様々な気付きを得ていく。
原案では男性二人組であったが、今作は吉永小百合演じる北原幸枝天海祐希演じる剛田マ子の女性二人組が主役。

短刀直入にいうと、登場人物たちに共感ができず、ストーリーに入り込めなかったなーという無念の映画でした。

「最高の人生の見つけ方」揺らぐ価値観

家族のために尽くす主婦と大手ホテルチェーンの社長という立場の違う二人が棺おけリストをこなすごとに、それぞれの自分の価値観が相対化されて「あ、これって幸せだったんだ」と日常のささいな幸福に気付いたり、「これは間違いだったんだな」と見て見ぬ振りをしていた自らの怠慢を反省したりする、というのが大きな流れ。

この自己の相対化を鑑賞者自身の人生にも見いだせるかが、この映画を含むヒューマンドラマの謳い文句である「見たら人生が変わる」かどうかの分かれ目であり、ひいては評価が分かれるところかなと思っています。

僕自身は配偶者もいないし、仕事も満足にできてないし、人間として経験を積んで来ていないこともあり、共感することが出来なかったなー。

多分、日々に忙殺されて視野が狭まってたりする人には、立ち止まって振り返る機会を与えてくれるいい映画なのかな、とは思いました。

「最高の人生の見つけ方」ぶっ飛んだ話ではない

予告編でも目を引く海外旅行をしたりスカイダイビングをしたりと、死ぬ前にやりたいこととしてある意味「ありがち」なものは作中ではほんの一部で、「大きなパフェを食べる」とか「ももクロのライブに行く」とか規模が小さめなものが大半。

しょぼいと思う人もいるかもしれないですが、逆に言えば現実的なので、ご都合主義な展開が苦手な人も話を呑み込んで行くことができると思います。

そういう意味ではロードムービーで得られる開放感はあまりなく、その分身近なところを範囲としていて、幸枝とマ子の家族や過去など二人のバックグラウンドがしっかり描かれています。

ただやっぱり、肝心の「棺おけリスト」のスケールが小さいことによる映像のインパクトのなさは残念だったかな。

ちなみにリメイク元であるハリウッド版「最高の人生の見つけ方」でも今作同様、庶民とお金持ちという二人組の構図でしたが、「棺おけリスト」のスケールが大きかった分、映像的には面白かったのですが、反面「お金ありきじゃん…」という冷めた感想を抱いてしまったのは秘密です。

「最高の人生の見つけ方」ムロツヨシが面白い

Youtube,映画『最高の人生の見つけ方』予告編より

主役は二人と言いましたが、今作では三人目の主役がいます。それが剛田マ子の秘書である高田学です。

高田学役を演じているのは勇者ヨシヒコシリーズでおなじみムロツヨシ。この人がいるだけで一気にコメディ色が出てくるので、本当に名喜劇役者だなーと感心しました。

吉永小百合の柔和な雰囲気と、天海祐希の鋭くボケて鋭くツッコむ機敏さ、そしてムロツヨシの自然でアドリブチックな笑いは奇跡のコンビネーション。

もちろんシリアスな場面では主役の二人がメインですが、ムロツヨシが出てくると一転、つい口元が緩んでしまって「次は何を言い出すんだ」という期待も持ってしまいます。

今作では、スカイダイビングやももクロのライブシーンで活躍。頻繁にわき起こる鑑賞者のみなさんの笑い声が印象的でした。

個人的にムロツヨシは派手な動きというよりは、声のトーンの使い分けが面白いところだと思っているので、僕自身は声を出すほど笑ってしまうシーンはなかったですね〜。

「最高の人生の見つけ方」感想のまとめ

Youtube,映画『最高の人生の見つけ方』予告編より

登場人物への感情移入が出来なかったことに加えて、映像的に目を見張るシーンもあまりなかったなので、全体的に印象薄という感じ。

ヒューマンドラマで感情移入ができなくても、映像として見ているだけで楽しいものはたくさんあるのですが、今作はそうではなかった。

ただ、ももクロのライブシーンは実際に横浜アリーナで公演されたライブ内で撮影したとのことで、臨場感がスゴかった。モノノフの熱狂が伝わって来ました。

色々批判的になってしまいましたが、映画館で鑑賞中にすすり泣きをする音がチラホラ聞こえて来たので、鑑賞者の立場によっては夢中になれる可能性があるのかも。

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