「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」あらすじ&ネタバレ感想。体感型!と豪語するほど映像的な魅力はない。

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Youtube「【公式】『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』2020年1月17日(金)公開/本予告」より

「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」予告編ムービー

【公式】『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』2020年1月17日(金)公開/本予告

「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」あらすじ

気象学者のジェームズは、気球ではるか上空を調査するために資金を募っていた。

「気象予測が可能になる」と学会で熱弁するものの、相手にするものは誰もいなかった。

やっとのことで調査資金を集めたジェームズは、気球の操縦士を探していたところ、気球乗り夫婦の肩書きで有名になったアメリアに接近する。

未亡人のアメリアは夫を失った原因が気球飛行にあったことからトラウマを抱えていたが、ジェームズの熱意におされて操縦を決意。

巨大な気球に乗り、未知の空の世界へ旅立つジェームズとアメリア。

上空10000mで2人が見たものとは…

「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」感想

Youtube「【公式】『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』2020年1月17日(金)公開/本予告」より

フェリシティ・ジョーンズ&エディ・レッドメイン主演のアドベンチャー映画「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」を観てきました!

気球で前人未到の地上10000mに到達し、気象現象を詳細に記録したことでその後の気象学に変革をもたらしたジェームズ・グレーシャーの逸話をもとにした映画となっています。

そのジェームズ役にエディ・レッドメイン、そして気球操縦士のアメリア役にフェリシティ・ジョーンズという配役なんですが、2人で気球に乗って空の旅をするものだから登場人物はかなり少なめ。いちおうジェームズの親友役に「イエスタデイ」のヒメーシュ・パテルがいますが、彼は気球に乗るワケではないので、あくまでちょい役という感じ。
まあ魅力ある2人のW主演なので、キャラクター的な物足りなさは感じなかったですね。

ただ、「体感型映画」と公式が謳っているのですが、「言うほど体感型だったか?」というと正直ウーン…という印象でした。

「ゼロ・グラビティ」の作曲家スティーブン・プライスが参加していることからも「体感型」を推しているのだと思うんですが、映像的に迫ってくるものはあまり無かった。本作は新作ながらAmazonビデオでも同時公開されたものなので、「映画館に足を運ぶ意義がある作品なのか?」を考えざるを得ないのですよね。でも、大型スクリーンの迫力やサウンドの臨場感を生かした作品かといえばそうではなく…。

レッドメインとジョーンズのリアリティある演技はモチロン良かったのですけどね。

「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」豪華なW主演

Youtube「【公式】『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』2020年1月17日(金)公開/本予告」より

気球に2人っきりでいる時間が作品の大半を占めているので、そのキャラクター付けや配役は重要なところ。

気象学者のジェームズは口をひらけば「記録が…」「観測が…」と言っている理屈っぽいキャラ。アメリアに気球の操縦を打診したり、学会で大勢の前でスピーチしたりするのでコミュ障って感じではないのですが、それも全て気象学のため。

好きなことに夢中でいる姿は、「ファンタスティックビースト」シリーズでレッドメインが演じた動物愛好家っぷりに通ずるところがありました。やっぱり何かの求道者はどこか偏っているところがあり、それも含めて愛おしい…。

で、典型的なデータ主義であるジェームズとともに気球に乗るは行動派のアメリア。気球の操縦を大勢の観客の前でしてみせ、一種のパフォーマンスとしているアメリアは、その性格とともにジェームズとは反対で凸凹の関係という感じ。まぁ、それこそバディの真髄です。
フェリシティ・ジョーンズ主演の作品は見たことがないのですが、アレですね。前歯がチャーミングですね。

本作イチの見せ場とも言える気球を登るシーンは、ジェームズが気絶している間にアメリアが全て問題解決してしまうんですが、この振り切り具合もよかった。
終始それぞれが専門の役割を担うビジネスパートナーのような関係で、中途半端にラブロマンスを織り交ぜないところが好印象でした。

「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」なかだるみ感のある構成

Youtube「【公式】『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』2020年1月17日(金)公開/本予告」より

「ゼロ・グラビティ」はまさに映画館で見るべき作品でした。それは、映画館の映像・音響設備が広大な宇宙との一体感や宇宙服に包まれた登場人物たちの息遣いを増幅させて、作品世界を体感できてしまうからだと思います。

けれど「イントゥ・ザ・スカイ」においては、残念ながらそのような世界への没入感は得られず。気球に乗った空の旅はゆっくり着実に高度を上げていくのだけど、その変化の少なさに間が持たなかったように感じました。

空の旅のなかでジェームズとアメリアの出会いやジェームズと彼の父との思い出などの回想がたびたび挿入されるのですが、これも正直なところ印象薄。どんな馴れ初めか分からないまま2人が目標の高度に達したとしても、その2人であったことの意義が見えなくなってしまうので、これらの回想は必要な説明であることはわかるのですが…。いかんせん付け足し感が拭えませんでした。

ジェームズもアメリアも周りの「無理だ」「やめておけ」というネガティブな声に捉われず、我が道を行ったところに一種のメッセージ性が含まれているのですが、2人とも芯が強いので葛藤というものが少なくドラマティックさに欠けたのかな、と思います。

全体的に起伏の少ないサクセスストーリーという印象で、実話を基にしているにもかかわらず、夢物語のようなものを遠巻きに見ている感覚でした。

「イントゥ・ザ・スカイ」感想のまとめ

Youtube「【公式】『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』2020年1月17日(金)公開/本予告」より

イギリスの町の雰囲気や舞踏会で着飾った人々など目に楽しい部分はあるのですが、半分以上は空の世界の映像ですからね。青と白と気球くらいしかない。途中途中で挟まれる回想で2人の過去がじわじわ明らかになっていくのは構成としてアリだと思うのですが、そのお話自体にインパクトがあまりなかったので、中だるみ感が凄まじかった…。

でも、ジョーンズの気球登りのシーンは手に汗握るアクションで素晴らしかったし、レッドメインの演技、とくに凍死寸前でぶるぶる震えるシーンはこちらにまで危機迫ってくるかのようなリアルさでした。あと笑顔が可愛い。

ストーリーの出来はともかく、主演の2人が好きな方は見て損はないかも。Amazonプライム会員の方は無料で観れてしまうので、気になったらとりあえずそちらで見るのもアリだと思います。

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