「モンスターハンター」あらすじ&ネタバレ感想。原作ファンはガッカリするかも

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『映画 モンスターハンター』TVSPOT15秒 リオレウス編 - YouTubeより

「モンスターハンター」予告編ムービー

『映画 モンスターハンター』予告(90秒)

「モンスターハンター」あらすじ

作戦行動中に砂漠で消息を絶った偵察小隊。その探索に当たっていたアルテミス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)率いる特殊部隊は、突然、激しい砂嵐に飲み込まれてしまう。砂嵐が去った後、彼らの眼前に現れたのは、未知なる世界の光景と…ありえないサイズの超巨大モンスター!! 近代兵器が通用しないモンスターの猛攻に、小隊は全滅寸前にまで追い込まれる。絶体絶命の危機を救ったのは、見慣れぬ装備を身にまとい、巨大な剣を携えた一人の男(トニー・ジャー)。彼はモンスターを狩るために戦う者=モンスターハンターであった。

アルテミス達はなぜ、モンスターが跋扈する世界にやって来たのか? 元の世界に戻る方法はあるのか? すべての真実を知るためには、次々襲来する巨大モンスター達を倒し、生き残るしかない。狩るのは人間か? モンスターか!? 究極のサバイバルがいま始まる!

[ABOUT THE MOVIE | 『映画 モンスターハンター』公式サイト]より

「モンスターハンター」感想

Youtube「『映画 モンスターハンター』予告(90秒)」より

カプコンが誇る大人気ゲームタイトルをハリウッドで実写映画化した作品、「モンスターハンター」を鑑賞してきました!

ゲーム原案の映画といえば、同じくカプコンのヒット作「バイオハザード」シリーズが名高いですよね。ポール・W・S・アンダーソンとミラ・ジョヴォヴィッチのタッグで一世を風靡した映画版バイオハザードは2016年に完結を迎えたわけですが、本作ではそのタッグ(夫妻ともいう)が再び手を取り合うことに。原作のタイトルパワーに負けない抜群の話題性で、ゲームの方も一通りプレイしている僕としてはもう期待しかありません。

で、問題はエベレスト級に上がりきったハードルを超えられたのかどうかなんですが…。

結論から言うと、「期待に応えてくれる出来ではなかったなー」というのが正直なところ。

どうしてこうなったか理由について考えれば考えるほど「ゲームを実写化するのって難しいヨネ」というフワッとした感想に行き着きそうなんですが、それでは味気なさすぎるので不満点を徹底的に掘り下げてみようと思います。

「モンスターハンター」中途半端な世界観

Youtube「『映画 モンスターハンター』予告(90秒)」より

まずツッコみたいのが本作の世界観設定

「人間が知覚していないだけで別世界は存在する」というプロローグのとおり、本作ではアルテミスの住む世界(=私たちの世界)とは別の世界が存在します。そこはディアブロスやリオレウスといったモンスターや狩猟採集で生活するハンターたちが息づいている、まさにモンスターハンターの世界。
で、アルテミス率いる軍の特殊部隊は突如現れた砂嵐に巻き込まれてモンスターハンターの世界に転移してしまったわけです。

ラノべでよく見る異世界転生みたいなもので、それ自体は最初特に気にならなかったんですが、ミラジョヴォヴィッチが双剣を手にして修行をするあたりからだんだん違和感を覚えて、ついにディアブロスとの決戦!となっても、あんまり緊張感が出てこなかったんですよね。

これは原作のゲームをプレイしているからこその感想なのかも知れないけども、アルテミスが元の世界の重火器を捨てて武器や防具を身につけモンハンの世界に馴染んでいくにつれて、ゲームの世界にしか見えなくなってしまった。なんとなーくB級映画臭がするというか。
僕の中では途中から「ハリウッドの大スターがフルダイブVRにハマった件」というタイトルに変わっちゃってました。

普通なら「ゲームの世界にしか見えないならそれは成功では?」となるんですが、設定ではあくまで現実の延長線上の世界としているので、フィクション的な表現は抑えられています。その中途半端さが、作品に入り込めない理由になっている気がしました。

現実の延長線上にある世界を表現しているつもりなのに、ゲーム感が拭えない。
でも、この作品自体がゲームの実写化なのでそれ自体は間違っていないんですよね。

なので正しくは、「ゲームの中に中途半端に現実のハードさを持ち込んでしまっている」と言いましょうか。

「モンスターハンター」ぜんぜん武器使わへん!

Youtube「『映画 モンスターハンター』予告(90秒)」より

「現実のハードさ」とは何かとざっくり言ってしまうと、「死ぬかもしれねェ!」っていう恐怖の概念だったりします。

映画序盤では、ネルスキュラに食われたりディアブロスに貫かれたりとアルミテスの仲間が容赦無く死んでいき、この世界で生きていくことの過酷さを見せつけられます。別世界といえど「死んだらおしまい」というのは変わらないことを認識させられるんですよね。

そういう世界観設定にすると当然、モンスターに近づかなくなります

ゲームなら体力ゲージが続く限り生き延びられますが、実際は踏んづけられるだけで死ねます。死んだらおしまいです。なので、すでに本作を見た人なら気付いたと思うんですがモンスターとの戦闘では弓やスリンガーのような飛び道具を頻用します

特にスリンガー(腕につけてたやつ)ですが、ディアブロスの頭に飛び乗ってトドメを刺したり、輸送機から拝借した信号弾を手ごと着火してリオレウスに致命傷を与えたりとかなり幅を利かせています。

いやわかる、わかるぞアンダーソン君。スリンガーは男のロマンの塊に違いない。腕に装着するというロッ○マン感、ワイヤーによる立体戦闘を可能にするリヴァ○感、そして曲線が美しいフォルム…

しかし、モンスターハンターを構成する重要項目である武器が置いてけぼりにされているのは解せない。振り返ってみると、まともに剣を振るっているシーンってほとんど無かった気が…。
巨大な武器を振り回すのがモンハンのモンハンらしいところの一つなのに、かなり残念なことになっています。

双剣の必殺技といえる鬼人化も、アプケロス(草食竜)に轢かれないために使用するという圧倒的コレジャナイ感。大団長とアルテミスが炎の舞でアプケロスを退けているシーン、この時の俯瞰カメラほどシュールなものはないよ。

あの修行シーンはなんだったの…

「モンスターハンター」モンスターの迫力はアリ

Youtube「『映画 モンスターハンター』ディアブロス出現 本編映像」より

VFXで作り込まれたモンスターのスケール感や生命感は凄まじくリアルなだけに、表面的な戦いが多かったのが残念。

巨大な武器がモンスターの鱗を貫いたり、皮膚に食い込んで引き裂いたりといった描写が見たかった。確かにモンスターはCGでハンターは実写なので現実・非現実の完全な調和は難しいけれど、傷つけたら傷つけられたりと相互に作用することで、自然と同時存在感が出てくると思うんですよね。それこそ原作でいう部位破壊のような。

または逆に、「これはゲームです!ファンタジーの世界です!」と振り切ってしまうのもアリだったと思います。すると、モンスターに生身で突っ込んだりタル爆弾で特攻したり、火炎や電撃みたいなエフェクト盛り盛りの戦闘シーンができる。そういったインパクト重視でも映像的に面白いし、少なくともモンハンフリークの心は掴めたハズ。それこそ映画版バイオのアリスのように、物理法則半分無視するくらいでもよかったかと。

いろいろ考えると、奇しくも最初のネルスキュラ戦が一番モンスターハンターしていた気がします。大剣でネルスキュラの脚をバッサリと切り落とすのは爽快感があったし、武器の重量感も伝わってきたし。ディアブロスを倒すために毒腺を剥ぐシーンもTHE・モンハンという感じでよかった。

「モンスターハンター」協力感のない戦闘シーン

Youtube「『映画 モンスターハンター』予告(90秒)」より

アルテミスとハンターの関係についても言いたい!

まず、2人が協力関係になるまでの時間がかなりもどかしい。
ハンターの方は最初からアルテミスたちを助けようと奮闘していたのですが、当のアルテミスは超敵意むき出し。ハンターもついにキレちまって殴り合いのバトル開始!

…ただ「言葉が通じないから拳で語る」というのを加味しても、ファイトシーンがクドくて長すぎ

エンディングまで概観してみても、犬猿の仲→歩み寄りの流れが後の展開に繋がっているとは思えないし。だったら最初から「見たことないやつだけど同じ人間っぽいし協力しよう!」くらいの動機で良いような…。(ただただミラジョヴォのアクションシーンを入れたかっただけ?)

これからバディとして戦っていくのに浅い関係じゃダメだというのは分かるんですが、問題はこの後2人の仲が深まるでもなく、モンスターとの戦いでも協力感が皆無に等しいところなんですよ。ターゲットは同じはずなのに各々で独立して戦っていて、相互作用していないというか。ゲームでいうと2人同時プレイというより、死んだら次のプレイヤーに交代する2人交互プレイって感じ。

仲間との協力はゲーム版でもモンハンをモンハンたらしめる重要な要素。アルテミスとハンターが阿吽の如く凄まじい連携を見せてくれれば、「言葉で通じ合えない関係」というネガティブ要素もイイ味になったと思います。

ついでにハンター以外のキャラクターにも軽く触れておきましょう。

本作は基本的に「モンスターハンターワールド」に準拠しているので、大団長をはじめ受付嬢や五期団メンバーが登場します。実写とはいえそれぞれの衣装もゲーム版にかなり忠実なので、ワールドをプレイした人間にとっては結構嬉しい。しかも受付嬢役には山崎紘菜ちゃんが抜擢されています。(出演作は見たことがないのに「どうも見覚えがあるな」と思って調べたら、TOHOシネマズの上映前のCMに出てた子でした)
ハリウッド映画に同じ日本人の名前が列なっているというのは、やっぱりニヤニヤしちゃいますね。

残念ながら、肝心の出演シーンはかなり少ないけどね…。

「モンスターハンター」感想のまとめ

Youtube「『映画 モンスターハンター』VS リオレウス 本編映像」より

感想を一言でいうと

「モンスターハンターではない何かだったな…」

ゲーム版のモンスターハンターたらしめる要素を箇条書きにすると、武器・モンスター・仲間・フィールドなどがあると思いますが、本作ではそのうちモンスターくらいしか見どころが無かった。それ以外は期待値を超えず。振り返ってみると自分でもびっくりするくらい辛口の評価になってしまいました。ジャンルに関わらず原作があるというだけでハードルが高くなってしまうものなので、そこは難儀だなーとは思いますけどね。

今回は原作ゲームプレイヤーゆえの観点が多分に入った感想になっているので、ゲームをやっていない方はまた違う評価になるかもしれません。

みんな、この映画のイイところをたくさん書いていてくれ!(願望)

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